今回は、四日市港管理組合整備課発注の工事現場を紹介します。
梅雨の合間の晴れた日に行ってきました。
この現場は、老朽化した物揚場(ものあげば)を補修する工事を行っています。
手前は前年度に補修済み、奥が今回の施工範囲です。
毎年継続して工事を行っています。
石で作られた物揚場は、戦後に作られたもの。
石を綺麗に削って積んであります。
今から60年ほど前に作られたものですが、昔の人は器用ですねぇ。
この石積みの擁壁を取り壊し、頑丈で景観に配慮した擁壁を作ります。
前年度に補修した擁壁です。 フジツボさんがぎっしり付いてます。
パッと見は石積みのようですが、石の模様の化粧型枠を使い、コンクリートを流して作られます。
今は工事が始まったところで、鋼矢板を打ち込んで水がない状態にする作業を行っていました。
クレーンを使い、長さ6.5メートルの鋼矢板を打ち込んでいきます。
鋼矢板を吊り上げ、所定の場所に設置。
次に、バイブロハンマーを鋼矢板の上にセットします。
バイブロハンマーが鋼矢板をつかみました。
バイブロハンマーが振動して、鋼矢板がどんどん地面に入っていきます。
あと少し・・・。
所定の高さまで入ったところで終了。
この作業を繰り返し、鋼矢板で囲んで中の水をポンプで排水してから擁壁の工事を行います。
この作業は、台船の上にクレーンを設置して行っています。
台船の横には曳舟(ひきぶね)と警戒船がいます。
台船は浮かんでいるだけで自力で動く事が出来ないので、曳舟で押したり引いたりして動かします。
警戒船は、陸上で言う交通誘導員のような立場で、船の航行が安全に行われるように配置されています。
ちなみに、向こうに見えている橋は・・・。
手前に見える橋は、千歳運河に架けられた “臨港橋”
車両や人が通行する橋なので普段は下りた状態ですが、橋の下を船が航行する時は上に跳ね上がります。
臨港橋の向こうに見える跳ね上がった橋は、国の重要文化財に指定されている “末広橋梁”
日本国内では現役唯一の跳開式可動鉄道橋梁です。
普段は跳ね上がった状態で、列車が通行する時だけ下ろします。
この橋の撮影に訪れる鉄道ファンも多いとか。
この現場に訪れた翌日には、テレビ局が末広橋梁の撮影に来るとのことでした。
【整備課】
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